悠々作品庫
アリアン・ゲート 設定
『異界』シリーズ3作目です。予告通り今回の舞台はオンラインゲームです。やったよ!やっとファンタジー要素入れられるよ!
舞台:仮想オンラインゲーム「アリアン・ワールド」
登場人物:刻・零・亜紀・沙夜・アイナ・千早・ 龍(リョウ)・潤
高校2年生の夏休み。十三宮 刻(トサミヤ トキ)は妹の零(レイ)と共に、母でありジャーナリスト・フリーアナウンサーでもある遥から二人の父で遥の夫でもある真(マコト)の会社が主催する『とあるもの』の発表会へ行って欲しいと頼まれる。それが新型のゲームに関わると知った刻は喜んで参加することにし、零はそんな刻のお目付け役として同行することに。その会場に付くと、黒羽家の三つ子の末妹の亜紀、彼女といつも共にいる沙夜、日本人とフランス人のハーフのアイナ。そして千早の4人と会う刻と零。
彼等を父の真に紹介した二人は、念願の新型のゲームを見る。それはヘッドギアの様なものを被ると目の前にスクリーン画面と、現実の様子の両方がわかるというものだった。そして、その日初めてリリースされるという情報が発表される。
『アリアン・ワールド』というオンラインゲームをその会社がその新商品を用いて運用を開始するというのだ。そして今日この会場にいる客人に先にその先行で体験することが出来るという。刻は早速ゲームに明け暮れ零と真はため息をつくしかなかった。
その翌日。珍しく十三宮家に家族四人が揃う。刻は真から、ゲームやそのシステムを詳しく聞き出そうと躍起になり、真はそんな刻をはぐらそうと応戦する。そんな親子を遥と零は呆れたという表情で見やる。
そんな中、刻の携帯が鳴る。相手は亜紀の三つ子の兄、志貴(シキ)。だが、出てみると志貴ではなく彼等の長兄で『龍(りょう)』と名乗る人物からだった。駅前の高層ビルに呼び出された刻は同じく呼び出された千早と会う。彼女は亜紀からの連絡であったが、刻と同じ人物に呼び出されたという。そこへ当の本人である龍が現れる。
龍は刻の祖父、那智 正(ナチ ダタシ)の教え子で、会社の役員を務める傍ら彼の手伝いをしていると話しだす。
「オンラインゲームの名である『アリアン・ワールド』。これが『異界』を意味するのは知っているかい?」
そして、龍は言う。その異界があの機械を使って、本当に現実の世界に『異界』を広めようとしていると。
いきなりの話に「馬鹿な」と一蹴する刻たち。だが龍は続ける。この後、それが正式にリリースされるようになれば、恐らく被害は拡大するだろうと。現に体験者の中で精神がおかしくなっているものがいると語る龍に対し、「それはPTSDかなんかだろ」と刻は言い返す。かつて、自分もオンラインゲームでPKにあった時にトラウマになりかけたことがあるからなと昔のことを話す刻。そうやって話を続けるも、一方的に龍から協力を申し込まれたのだが、結局は刻も千早もそれを受けずそれぞれの家へ戻ることに。
「あのゲームには『何か』ある。あの世界が何を持って『異界』といえるのか、それを知りたいと思ないかい?」
帰り際にその不穏な言葉に送りだされたのもあり、それがずっと刻の頭をぐるぐると回る。父の真に聞こうとするがどう説明すればよいのかもわからない刻は、その謂れのあるオンラインゲームに没頭することにしたのだった。
ログインすると千早、そして亜紀に刻は声をかけられる。亜紀はどうやら兄の龍を問い詰めて彼等に話したことを聞き出してきたようで、彼等に「兄が失礼なことしたわね」と謝罪をしてきた。そう言いつつも、気になる様子を見せる亜紀と千早に、刻は面白半分もあって散策に出ようと提案する。
『アリアン・ワールド』は1人からでもダンジョンへ入ることは出来る。初ログインの際に人間・エルフ・ドワーフから選び、更にその中からどんな種族がいいかを決定していく。刻は、人間(ヒューマン)で、魔法も使えるエルフの加護を受けている設定に。千早はエルフで素早さを高くなるように設定したようだ。亜紀はヒューマン。その中でも氷をメインとするこれまたエルフ依りの血筋にした様だった。また、その三種族から選んだ後に職業も選ばなければいけない。
亜紀と千早がいうにはこのゲームは恐らくヨーロッパの伝承や神話をモデルにしているらしい。「聖剣伝説」やら『騎士団』と聞くからにはそうなのだろう。
(※実際に、アーサー王伝説やケルト神話をモデルにしています。)
『アリアン・ワールド』主なギルド一覧
*『円卓の騎士団』
アーサー王伝説に基く運営側が作った騎士団
*『ワイルドハント』
亜紀の兄、龍が立ち上げた反騎士団一派
*『アヴィス騎士団』
女性が立ち上げたという騎士団。こちらも反騎士団派
*『明星の旅団』
刻が知り合った人物が所属しているギルド
*『道化の茶会』
*『フィオナ騎士団』
*『ラグナロク』
所謂闇ギルド